ひょんなことからプロ野球にのめり込み、気づけば半年以上が過ぎた。
普段はテレビ観戦が中心なのだが、応援している球団の本拠地までは、気軽に足を運べる距離ではない。とはいえ、交流戦で近所の球場に来てくれることもある。そして、それがちょうど先月のこと。
せっかくの機会なので、久しぶりに球場へ向かい、好きな球団を現地で応援することに!意気揚々と球場へ向かう。そこで出会った小僧さんたち(小学生)とのやり取りが興味深かったので書いていこうと思う。

観戦チケットを購入する時点では、前後左右にどんな人が座るのかはわからない。どんな人とご近所さんになるかというのは、いわゆる賭けのようなもの。多少の運要素はある。
結果は。
良い席!左には60代半ばほどの男性。右には夫。そして前の席に小学生3人組が座っていた。今日は、この小僧さん三人組にフォーカスを当てて話をしようと思う。
この小僧さんたち、試合開始前からとにかく本当によく食べるのだ。サンドイッチ、おにぎり、から揚げ、おそらくお母さんに作ってもらったであろうお弁当、アイスにチュロス。見ているこちらが気持ちいいほどの食欲だ。
「晩御飯は食べられるのだろうか…」なんて親目線で見てしまう。彼らの晩御飯事情に一切無関係な筆者なのだが。
そして始まる小僧さんたちの猛烈応援
そうこうしているうちに試合開始。小僧さんたちは、もりもり食べたご飯を力に、大人顔負けの応援をはじめた。小僧さんたちの猛烈応援に、周りの大人たちもたじたじだ。物静かな事務所で大声で叫びだす人がいるといえばイメージしやすいだろう。
時折ヤジまで飛ばしていて、その肝のすわりようと、小さな子のヤジのバランスがなんとも面白く、笑いがこみ上げた。
どこか微笑ましくもとれる周りの大人たちの表情。そんな視線を向けられていることには気にも留めず、好きな選手を、ちからいっぱい大きな声で応援する小僧さんたち。相手チームにヒットを打たれれば本気で悔しがるし、応援するチームがヒットを打てば自分のことのように喜び、近隣住民とハイタッチをして回る。

小僧さんたちはそのたびに振り向いて、こちらにもハイタッチを求めてくる。かわいい。子どもとは無邪気で素直でパワフルで、なんとまぶしい存在なのだろうか。この子たちのためなら、納税も頑張れる気がする。と思った。ほんのちょっと。
ハイタッチを重ねること数回、たびたび話しかけてくるようになった。どうやら懐かれたらしい。私の使っていた双眼鏡が気になったようで、「見てみる?」と渡すと「すげえ!選手の顔みえる!」とかわるがわる目を輝かせた。急ピッチでアマゾンで購入した双眼鏡よ、ありがとう。そこから親交は徐々に深まる。
そして突然、その時はやってきた。
「ねぇねぇ、ぼく、何年生やと思う?」と、急な年齢クイズである。

む、むずかしい…… 「何年生」という言い方をするあたり、中学生ではないのだろう。
恐らく小学5~6年生なのは間違いないのだが、大人でいう「いくつに見える?」は、程よく少し若く答えるというのが暗黙のルールがある。
この暗黙ルールは子供にも適用されるのか? …記憶が海馬を駆け巡る。
しかし小学生であればどうか。… 自分が子供だった時を思い出してみる。
そういえば、うっすらと「お姉さん」に見られたかった気がする。
とはいえそれは自分の話で、現代の小学生に当てはまるのか?普段から小学生との親交がなく、戸惑いを隠しきれない筆者。
とりあえず大人ルールに則り、若めに答えておく。それが一番無難だろう。
「5年生くらいかな?」
「ぶっぶー!もうちょっと上!」
答えは6年生しかない。強めの誘導尋問に思わず笑みがこぼれた。
「じゃあ~…6年生!?」
「ピンポーン!」
~人はいくつになっても変わらない~
会社や年上の方と話す機会があった際、こういった話題になることは承知しているが、まさか小学生からこの手の質問が来るとは思っていなかったので、大変興味深かった。
一つわかったのは、『人は何歳になっても、自分を当ててほしい生き物』らしいことだった。
わざと若めに答えることで、会話のキャッチボールを楽しむという点も、案外大事だったりするのかもしれないな、とも感じた。
次に聞かれた時のために、うまい返しができるよう技術を磨いておこうと思う。


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